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第53回「まなべこ」歴史文化講座「城下町を歩く」を開催いたしました。

企画展・講座

2018/11/13


 秋も深まってまいりましたね。11月11日(日)PM1:30より第53回目となります歴史文化講座「城下町を歩く」を開催いたしました。この日は快晴🌞で、散策会には絶好のコンディションとなりました。
 今回は、初心者でも楽しめるお城周辺を巡るコースでした。普段はあまり通ることのない文化センターの裏手の堀跡などの説明を聞きながら、三ノ丸南門へ抜け、熊野口郭門へ。御米蔵(上蔵)付近では今でもはっきりと土塁と外堀の高低差が分かる様子を確認し、本丸の南側の「牛沼」と呼ばれる堀へと進みました。牛沼は、鶴ヶ城で最も幅の広い70mもある堀で、この上の石垣には塀をギザギザにして死角をなくす「横矢掛かり」があります。丁度紅葉シーズンであり、石垣の上の木々がとてもキレイで、堀にはカルガモやカワウなどの水鳥が羽を休めていました。
 休憩を挟んでのスタートは、西出丸の石垣に上り、南西隅櫓の土台の痕跡を見ながらの解説に、皆さん「なるほど!」と納得のご様子でした。西出丸の堀沿いを歩き、石垣の積み方の違いで、造られた時代や修理した時期などが分かるとの話もとても興味深いものでした。その後は日新館跡に残る天文台に上り、当時一番高い場所だったであろうその場所から若松市内を眺め、それぞれ思いを巡らせていたようです。後半は、上杉景勝の執政 直江兼続の屋敷跡でもあり、山鹿素行誕生の地に立ち寄り、白露庭脇を通り、「まなべこ」へと無事戻ってまいりました。
 皆さんにもお馴染みの場所を巡った今回の散策会でしたが、無理のない距離でじっくり解説が聞けた、とても楽しいツアーになったのではないでしょうか。今回もたくさんのご参加ありがとうございました。
 
 次回の歴史文化講座は11月25日(日)13:30から、福島県立博物館主任学芸員の阿部綾子先生を講師にお招きして、「会津藩の戦後処理~降伏から斗南移住まで~」をテーマに講演を開催いたします。たくさんのご来場お待ちしております。(予約は不要です)