企画展・講座
2023/08/10
第89回まなべこ歴史文化講座
「会津大塚山古墳を歩こう」
8月6日(日)、第89回まなべこ歴史文化講座を開催いたしました。
前回に引き続き、外歩きのある講座でしたが、お暑い中沢山の方に参加していただきありがとうございました。
今回の講座では、文化課の澁川駿氏、に会津大塚山古墳の不思議について沢山教えていただきました。
また今回は、まなべこ歴史文化講座初の試みとして、まなべこでのレクチャーを受けたあと、バスに乗り会津大塚山古墳を実際に歩くという二部構成の講座となりました。
まなべこでのレクチャーでは大塚山古墳発掘当時の写真や出土した遺物の写真を見ながら、当時の発掘ではあまり期待されておらず貧乏古墳などと言われていた話や、出土品の当時の意外な使われ方、出土したことで当時の常識をひっくり返した三角縁神獣鏡の、大和政権との繋がりなどを解説していただきました。
出土した遺物は実際に県立博物館に展示してあるとの紹介もあり、講座の後、実物を見に行かれた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
また、大塚山古墳は前方後円墳ですが、珍しい張り出し部というものが存在していて、会津の町側からは見えなくなっているというお話や、大塚山にある他の古墳群の古墳が前方後円墳の前方部の上に作られてしまっていることを、大塚山古墳に到着後、実際に見たり、登ったりすることで、確かめることが出来ました。
上の写真は前方部のへりをのぞきこんだ際のものですが、急に傾きの変化がきつくなる滑らかな坂に、人工物なんだな、という思いを改めて感じました。
さらに驚いたことは、写真ではあまり感じませんが実際に歩いてみると、前方部と後円部には意外と高低差があることが解りました。
下の写真をご覧ください、参加者の皆さんが前方部から後円部に移動している際の写真です。
後円部では澁川氏が実際に棺の大きさのブルーシートに寝転がり、埋葬当時の再現をしてくださいました。
参加者の皆さんにも分かりやすいと大変好評でしたね。
大塚山古墳が寄付されて、今に残っているというお話も印象深かったですね。
今では国の史跡に指定されている会津大塚山古墳、みなさんも足を運んでみてはいかがでしょうか。
その際は熊と虫除け対策、熱中症対策をお忘れなく!