企画展・講座
2019/02/19
2月17日(日)の午後1時30分から、第58回目の歴史文化講座を開催いたしました。
今回は、福島県立博物館学芸員の高橋充先生を講師にお招きして、江戸時代の会津三十三観音巡礼-「会津廻り日記」を読むというテーマでお話していただきました。会津の三十三観音巡りは、平成28年度に日本遺産に認定されており、今まさに皆さまの関心が高い“旬”のテーマでした。前半はスライドを見ながら会津三十三観音観音の札所や御詠歌、その広がりなどをお話いただき、後半は「会津廻り日記」について詳しくお話していただきました。
「会津廻り日記」は、『会津若松史料目録第二集』-「林壮次家文書」の中から高橋先生が解読され、只今県立博物館のポイント展で初公開となり、実物が展示されているものです。文政3年(1820)の9月2日から8日にかけて、林光義さん(当時58歳)が会津三十三観音を巡った時の記録であり、廻った順番、食事をとった場所、宿泊場所、天気、金銭使用の記録などの旅の途中のさまざまなメモです。観音巡りをしながら近くの友人を訪ねたり、温泉場に滞在したり美味しいものを食べたりと楽しみながらの旅だったことがよくわかりました。三十三観音を巡る旅は、昔も今も苦しくキツイだけの旅ではなく、行く先々での楽しみを見つけながら、リフレッシュできるそんな旅だったのでしょう!
この日も会場がいっぱいになるほどの盛況ぶりで、高橋先生のやさしいく、わかりやすい解説に、ご来場の皆さまも大満足のご様子でした。皆さま、今回もお忙しい中ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
次回の「まなべこ」歴史文化講座は3月10日(日)13:30から「元号と改元」をテーマに開催いたします。ご予約は不要です。たくさんのご参加おまちしております。