企画展・講座
2018/02/12
こんにちは。まだまだ寒い日が続きそうですが、皆さまいかがお過ごしですか。
2月11日(日)午後1:30から第41回目となります文化講座を実施しました。今回は、元福島県立博物館学芸員の佐々木長生氏をお招きして「会津のろうそく」をテーマに、歴史や技術などのお話をしていただきました。
会津ろうそくの歴史は古く、幕末に描かれた風刺画の中で、旧幕府軍の筆頭が会津藩に描かれていることが多く、会津人が着ている浴衣の模様が多くの場合「ろうそく」の絵柄になっているそうです。これは会津が蝋の産地であることを、すでに当時の民衆が知っていたということです。当時、蝋の原料は漆の実(現在はハゼの実を使用)を使っていたため、樹液は漆器に、実は蝋燭にと1本の漆の樹から2つの大きな産業を産んでいました。会津藩では専売制となっていて、生産から販売まで行っていました。江戸のろうそくの3分の2は会津産と言われたくらい、会津は蝋の生産が盛んだったようです。
地元会津人でも、ろうそくがこんなに有名だなんて、ご存知ないかたもいらっしょるのではないでしょうか!
佐々木先生のわかりすい資料と丁寧な語り口で、参加者の皆さまもたいへん満足されていたように見受けられました。佐々木先生楽しい講座をありがとうございました。ご参加の皆さま、お忙しい中、お足元の悪い中、大変ありがとうございました。
次回は、今年度最後の文化講座で、3月18日(日)13:30~「3館担当者が見る戊辰戦争」を開催いたします。今年戊辰戦争
150年にあたり、日新館・武家屋敷・まなべこのそれぞれの担当者が、戊辰戦争当時の教育、仕事、文化などについて分かりやすく対談形式でお話いたします。ご予約は不要です。皆さまお気軽にご参加くださいね!