企画展・講座情報Event information

第79回「まなべこ」歴史文化講座を開催しました

企画展・講座

2021/12/15


 こんにちは!!

 去る12月12日(日)、郡山女子大学短期大学部教授の會田容弘氏を講師にお迎えして、まなべこ歴史文化講座「笹山原発掘20回 21年間の思い出・感謝を込めて」を開催しました。

 郡山女子大学短期大学部では2001年(平成13)~笹山原遺跡の発掘を毎年行っています。ここは平安時代・縄文時代・旧石器時代の生活面が同じ場所にあり、1回の発掘でなんと!?約30000年の時間旅行ができてしまうほど大変魅力ある場所です。

 平安時代には竪穴住居に住んでいた人々がいたことや土師器を製作していた土器作りのムラであったこと、石器や土器片から考えられる旧石器時代の人間行動やそこに住む人たちの営みについて、石器にまつわるエピソードなど・・・、発掘調査の結果を基にしたお話から発掘調査の目的や笹山原遺跡の重要性、研究の評価、発掘を通した人間教育に至るまで、講座のテーマでもある21年間の思い出とともに内容盛りだくさんにお話していただきました。

 これからの研究では、課題でもある「彼らはどこからやってきて、そしてここで何をして、何処に去っていったか。(A.ルロワ=グーラン)」、ムラびとの暮らしぶりや地域間交流について、この先どのようにして明らかになっていくか、今からとっても楽しみです(*^▽^*)♪会場内も興味感心で満ち溢れていました。 

 今回の講座には郡山女子大学短期大学部地域創成学科で学ぶ発掘ガールも応援に駆け付け、受付のお手伝いや5日より企画展ではじまりました「発掘ガール―秋の発掘祭り-」展の展示解説(ギャラリートーク)をしていただきました。

 新しい取り組みとしてツイッターやインスタグラムを活用し、見学した後でも楽しめるような工夫をしたことや発掘調査の奮闘ぶりを緊張しながらも一生懸命に話す発掘ガールに、参加者のみなさまは温かな眼差しを向けていました。
 今回もお忙しい中、まなべこ歴史文化講座およびギャラリートークにご参加いただきありがとうございました。

 企画展「発掘ガール―秋の発掘祭り-」展は、令和4年1月10日(月/祝日)まで開催しております。みなさまのご来館をお待ちしております。(ただし、令和3年12月29日(水)~令和4年1月3日(月)は年末年始により、休館とさせていただきます。)